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フィラリア(Filaria)
フィラリアとは?
フィラリアは、寄生虫の1種で、フィラリアの寄生による疾患をフィラリア症 (filariasis) と呼ばれています。イヌの心臓の右心房と肺動脈に寄生する犬糸状虫がよく知られています。蚊によって感染するため、冬以外の季節で注意が必要になります。特に、小型犬は心臓も小さいので、少数寄生でも重い障害を起こします。
フィラリアになるとどうなる?
わかりやすい症状
・食欲がなくなる。 ・体重が減少する。
・散歩に行きたがらない。 ・運動後に失神して倒れる。
・ゼーゼーした咳をする。
わかりにくい症状
・呼吸が速くなる。
・口、眼などの粘膜に赤みがない。(貧血)
・腹囲が大きくなってきた(腹水)
・尿が赤ワインのように赤みを帯びる(血色素尿)
フィラリアの予防は?
1 まずは血液検査を!
フィラリアが媒介するため夏を越すたびに感染率が高くなります。
血液を調べれば感染しているかどうかがわかりますので是非チェックを。
寄生しているかどうかは、血液中の子虫検査と免疫診断によって行われます。
また、飼い主が普段から注意深く観察して、少しでも気がついた事があれば病院へ。
胸部X線の結果も重要な診断基準になります。
2 フィラリアの感染は予防できます
予防薬には現在、飲み薬、首筋に付けるタイプの薬、注射薬の3種類があります。
当院では飲み薬を処方しております。これは、ビーフ味のおやつのような薬で、1ヶ月に1回内服します。
3 継続的な投薬を!
地域によって異なりますが4〜12月頃までが一般的なフィラリア感染期間と言われております。